突発性難聴について
突然聞こえが悪くなる症状で最も多いのが突発性難聴です
男女差はなく、子どもから高齢者まで幅広く発症します。
突然、何の前触れもなく片側に発症し、耳が詰まる感じ(耳閉感)やめまいを伴う場合もあります。
突発性難聴の原因は不明ですが、内耳が障害されるために起きる感音性難聴と分類されており、次の説があります
・内耳の血流障害
・単純ヘルペスウイルスやおたふくかぜなどのウイルス感染
いずれにせよ、突発性難聴にはストレスが関与していると言われます。ストレスによる血管収縮が耳の血流障害を引き起こし、免疫機能の低下などを引き起こしていると考えられています。
もしも、めまいを繰り返す場合、メニエール病など他の病気の可能性も考えられます。
○治療と対処
基本は、安静と薬物療法です。
過労・ストレスが原因であることが考えられるので、ストレスを除いて安静を保ち、薬物療法を行います。
薬物は、血流障害を改善する薬、ステロイド剤、ビタミン剤などが中心となります。
早期治療を行うほど症状が改善する可能性が高く、、発症後48時間以内の適切な治療が重要と言われます。
遅くとも発症後1週のうちに耳鼻咽喉科を受診するようにしましょう。
治療開始から改善までの期間はおよそ2週〜4週で、以後は治療が難しいく、約2〜3カ月で症状が固定する場合が多くなっています。
○鍼灸でできること
・耳周辺のツボを使って、内耳の循環を促します。
・自律神経の安定を図り、頚部、頭部、筋緊張を取り除きます。
聴力の回復を目指すとともに、耳鳴り、耳閉感、頭に音が響く感じなどの不快な症状の改善を目指します。
鍼灸治療は、薬物の治療と並行して行うことができます。